毎年10月から12月初旬の頃、浄土真宗のお寺で行われる「報恩講」は、
宗祖親鸞聖人のご命日(11月28日)を中心にして行われる仏事。
親鸞聖人のご遺徳をしのび、共に仏法を聞いて語り合う集いで、
生きていくなかで受けてきたたくさんの「恩」に「報いる」ことに
思いを寄せて感謝させていただく法縁でもあります。
地域によれば「お七夜(しちや)」「お取越(とりこし)」
「ほんこさん」と呼ばれています。
お勤めにあわせて「お斎(とき)」という精進料理を振舞うのが
習わしになっていて、昔はお寺の周辺の人たちにとって、
年に一度のお楽しみでもあったようです。
最近は、各お寺で工夫を凝らした内容となってきており、
従来どおりお招きした布教使さんによる法話、落語やコンサートなどを
催されます。
参詣者にふるまう「お斎(とき)」もお寺の独自のものをいただきます。
法要の最後は浄土真宗のテーマソングともいうべき「恩徳讃(おんどくさん)」を
皆さんで斉唱して終了です。

正福寺 ご本尊
正福寺 親鸞聖人(真向き)御影
さて拙寺は先週5日(日)、近隣寺院の方々にご参勤頂き執り行いました。
今年は「ともしえ」という影絵を用いた布教伝道を若手僧侶の方々を
お招きして親鸞聖人のご生涯を取り次いでいただきました。
本当に有り難いご縁に感謝です。
そしてご参詣のみなさとご一緒に正福寺の「お斎」の大根炊を振舞いました。
正福寺「お斎」
「ともしえ」のみなさんと正福寺寺族
続いて昨日14日(火)、本町・本願寺津村別院(北御堂)の報恩講に
出勤してまいりました。
またご門徒の方々とご一緒に北御堂の「お斎」を美味しくいただきました。
津村別院(北御堂)ご本尊
本願寺津村別院(北御堂)「お斎」
今年の尊いご縁いただきました。
南無阿弥陀仏