2016年09月23日

ペット葬から見えてくるもの

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私たちの教団である浄土真宗本願寺派・・・。

宗派からは、文章伝道の一環としてたくさんの書籍・雑誌・新聞などが
発行されています。
そんな中で定期刊行物 『伝道』 という雑誌があります。
寺院活動の現場で、そのまま利用できる法話の実例や法要儀式の中で、
どのような伝道の形態がとれるのか等、試行的提案や実際例の紹介、
またご門徒の皆様より法座での悩み・希望等、現場における提言を
中心に構成されている年2回発行の僧侶向けの雑誌です。

この度9月1日に発行されました2016 NO.86に
特集「ペット葬」から見えてくるもの」と題して小生の座談会内容が
掲載されました。

高校時代の親友である浄土宗の住職からの誘いからペットの葬送儀礼に
かかわりを持つようになって早10年。
その間、世の中の様子、とりわけペットに対する意識が一変しました。
そういう状況下においてお寺としてできること、そして本来のお寺の
あり方などたくさんの気付きがありました。

そして本来のお寺の法務だけでは出逢うことのなかったであろう
たくさんの方々のご縁をいただきました。
ペットであれ人間であれ、生かされた「いのち」に対する倫理観や
宗教観を真摯に受け入れられているかどうか・・・。
最近、ペットのご縁に関わった方々の本質というか本音の部分が
よく見えてきました。

目先の都合のみにこだわっているが故に、「いのち」や飼い主の方に
対する寄り添う思いが形式化し、それがかえって押しつけとなって
本来の葬送儀礼の本質を見失っている方が存在することの虚しさ・・・。

ペットの「いのち」の問題は、ブームや流行りでは済まされることでは
ありませんから。
残念ながらそういう方々とは、自然と縁が続かなくなります。
世間さまからご沙汰でしょう!!!

そんな私がペットの葬送儀礼に関わったいきさつや昨今の現状、
そして今抱えている諸々の問題について座談会形式でお話をさせて
いただいたわけです。


さて来る10月16日(日)、「秋季 華の追悼会」(ペットの追悼会)を
執り行います。
※詳細は後日、「新着情報」にてお知らせいたします。

ご縁のあるみなさま方には、ご家族お揃いで是非とものご参詣を
お待ちいたしております。

南無阿弥陀仏

posted by 正 at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ペット

2016年09月17日

慌てずにゆっくりと!

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あるお寺の山門脇に掲示されている今年の月替わりの
標語のご紹介!

<1月>
新年おめでとう
新しいのは嬉しいこと
新しい日を生み出した今までの日々
新年と共にありがとう

<2月>
義理チョコ 友チョコ 
たくさんのチョコレート
いくつあげた?
いくらもらった?
数で確かめているつながり

<3月>
ひっこしであらわになった
もっともっととためこんだ
もっともっとと求めた自分

<4月>
まっさらなランドセル
踏み出す一歩
見守る私が迎えた今日も
まっさらな一歩

<5月>
傷つけ合いながら生きる私は
助け合いを願う私でもある

<6月>
本当に怖いのは
これからも続いていく苦しみ痛みが
忘れ去られてしまうこと

<7月>
他人に対して
恥ずかしいと思う心の痛みが
無くなることで恥ずかしい

<8月>
ゆく夏の大文字
燃えているのは山だけか
私の思いが
私の欲が燃えている

<9月>
今日何度
他人を否定することばを使ったのか
自分のことは肯定するばかりなのに

ここに挙げた標語は、真宗十派の一派である真宗佛光寺派の
本山・佛光寺山門脇に掲示されている今年の標語です。
〓真宗佛光寺派〓http://www.bukkoji.or.jp/

時季と世相を反映しつつ仏教のこころが染みた、
実に絶妙な標語の数々です。
難解な仏教用語なしですから・・・。
門前を通りかかる人からのツイッターのつぶやきから
瞬く間に話題になったようです。

そんな数々の標語のうち、私自身がふと考えさせられたのが
画像に挙げた標語です。

スピード化を求めた昨今、求めるが故に失うものの
大きさを考えさせられます。
何かしらギクシャクした世の中にあって、
人として大切なものとは何か?

最後にもうひとつ・・・

人間に生まれるのはむずかしい
でも人として生きていくのは
もっとむずかしい

明日はちょっと早めの彼岸会の法要を執り行います。
ゆっくり腰を据えて「いのち」の問題に遇わせて
いただきましょう。

南無阿弥陀仏
        




posted by 正 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教

2016年09月13日

しびれました!

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プロ野球のセ・リーグは、広島カープが10日に
25年ぶり優勝を果たしました。
広島カープファンの皆さん、おめでとうございます。

同日、遅ればせながら今年初の神宮球場まで行ってきました。
優勝は逃しましたが、CS進出を目指して私たちは、
東京ヤクルト&山田選手の応援です。
今回は、履正社時代の野球部の保護者仲間のご夫婦と一緒に・・・

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神宮球場は、甲子園と違いキャッチャーミットの捕球音、
バットとボールの衝突音が聞こえる応援しやすい球場です。

さて、山田選手・・・
デットボールの影響で一時休養していましたが、ケガも癒えて
ようやく本調子が戻ってきたという感じ。
密かに期待はしていましたが、阪神タイガースを相手に
3本塁打を打ってくれました(^^)v
球場中の一体感、半端ではありません。
さすが、しびれました!!!

今季も残り試合もあと僅か。
目標であったトリプルスリーもほぼ確実に。
ケガなく、今までどおりの自分らしいプレイを期待してます。
頑張れテツ!応援してるよ\(^o^)/

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久しぶりの東京。
東京ミッドタウン、お台場・・・
ゆっくりとしたひと時を過ごさせていただきました。
さてもうすぐ秋のお彼岸、頑張るぞ!

南無阿弥陀仏

posted by 正 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年09月08日

全国優勝です!

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やりました、全国優勝です!!!

「第40回全国寺族青年軟式野球大会」が9月7日〜8日の
2日間にわたり京都・山城運動公園野球場で開催されました。
この大会は、我が宗派のお坊さんを対象とした野球の全国大会で
全国30チームが出場。

私、そして長男・次男・三男が所属していますのは大阪教区
阿修羅(あしゅら)チーム。
各チームの実力差の振幅は、正直大きいですが、高校球児
(甲子園球児含む)も出場していますので、強豪チームも・・・。

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     次男

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     三男

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     監督の胴上げ

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     左より次男・三男・長男

さて今年の阿修羅は、初日の2試合、2日目の3試合、
接戦もあったようですが見事優勝しました。
長男は2日目のみ、次男・三男は2日間出場し、微力ながらチームに
貢献できたようです。
私は、一昨年に体力の限界というか完全な老化現象の自覚により
現役を引退というか・・・。
ということで、今年は初日の試合の応援でした。

親睦の野球大会ではありますが、勝負事はやっぱり勝たないと。
天候が危ぶまれましたが、今年も無事参加できたことに感謝です。

南無阿弥陀仏

posted by 正 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | お寺

2016年09月01日

良いお寺って!

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最近こんなことを耳にすることが増えてきました。

「どこか良いお寺、ないですか?」

我が宗派外でのことのなのですが・・・。
全国には約7万4000ヶ寺が存在するのですが、
お寺を探しておられる方にとってなかなか見つからないと
いうのも現状のようです。

現代の社会構造、現代人の宗教観の希薄などの時代の
変化に伴い、従来の檀家制度が形骸化してしまいました。
そんな昨今、「イオン」「アマゾン」「小さなお葬式」
といった僧侶の派遣業者が出現しました。
仏教界の上層部の方々はお寺や僧侶のあり方について
抗議されているようですが・・・。

しかし私の思いとしては、起きるべきして起きたのだと。
想定内での出来事で、賛否は別として、お寺が存在していく道の
一つだと思います。
ただ残念ながら、お寺と施主さまとの接点はあったものの、
双方の安心したご縁とまではいかず、不安や不満が付きま
とっている結果となっているようです。

それでは一般的に世間の方がたが考える「良いお寺」とは何か?
私なりの思いで今の現状を踏まえながら以下のように挙げてみました。

 @住職(僧侶・寺族)に悩み事やお尋ね事を聞いてもらえる。
 A気持ちよくお参りできるように本堂・境内の掃除が行きとどいて
   整備されている。
 B心のこもった丁寧な法要・儀式を執り行ってもらえる。
 C仏教を身近に感じるような活動をしている。
 D親・子・孫、家族の人生の節目を祝うことができる。
 E季節の行事、四季折々を感じることができる。
 F永きに亘り受け継がれてきたお寺の歴史や地域の文化を
   知ることができる。
 G地域のコミュニティや社会福祉活動に参画、活動している。
 Hお寺の管理運営が堅実かつ安定している。

理想的なお寺像であって現状ではまだまだ不十分な部分や
課題も多く、日々精進の積み重ねです。
以前にも書きましたが、お寺は目で見える物品の売り買いを
する場ではありません。
私たち人間は、何かしらたくさんの悩み苦しみを抱えて
生かされています。
そんな私たちが仏さまのこころ(仏教)に触れていただいて
ご自身の気持ちのスイッチを切り替えていくことにより、
勇気と希望を持っていただける場となれば幸いです。
お寺とはそういうところなのですから・・・。

何かございましたら、何なりとお寺までどうぞ!
まずは電話でもファックスでもメールでも結構ですので
ご連絡下さい。

南無阿弥陀仏




posted by 正 at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | お寺

2016年08月23日

リオ五輪

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17日間のスポーツの祭典、リオ五輪が昨日閉会した。
心配されていたテロや大きな事件事故もなく無事に終えた。

改めて純粋に、スポーツの持つ大きさを感じさせられた。
勇気と感動、うれし涙に悔し涙・・・
日本人選手の活躍も目を見張るものがあり、メダル獲得も
金-12、銀-8、銅-21、合計21にも及び過去最高の
獲得数であったとのこと。

特に今回は、個人競技以上に団体競技、ペア競技の健闘が
目立ったように思う。
  
  体操男子団体-金
  競泳男子4×200m-銅
  陸上男子4×100m-銀
  卓球男子団体-銀
  卓球女子団体-銅
  バトミントン・ダブルス女子-金
  シンクロ・チーム-銅
  シンクロ・デュエット-銅
  
個々の技術・体力では太刀打ちできない部分を目では見えない
団結力と互いを信じ切る信頼関係で補った結果だと感じる。
この日々の細かな積み重ね、そして最後まで決してあきらめない
精神力は日本人特有の感性だと思う。


さあ4年後は東京開催!
長いようであっという間の4年だとも思う。
開催に向けての諸問題はまだまだ山積しているようだが、
競技者目線での立場を充分に考慮した方向で取り決めて
いただきたいことを切に望む。

主人公は選手なのだから!!!

選手の皆さん、関係者の皆さん、感動を有難うございましたm(__)m
そしてお疲れさまでした。
posted by 正 at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとりごと

2016年08月22日

2016高校野球 選手権最終章

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     優勝した作新学院

熱い暑い夏の甲子園、昨日作新学院の54年ぶり2回目の優勝で幕を閉じました。

作新学院の選手の皆さん、関係者の方々、おめでとうございます。
投手力、攻撃力、バランスの良いチームでした。

残念ながら、決勝戦で惜しくも敗れた北海高校、チーム力の成熟度、
試合運びは学ぶべきところがたくさんありました。

長男の母校、履正社は残念ながら3回戦敗退・・・
特に2回戦は大会前に優勝候補の一角とされていた横浜(神奈川)との
対戦では優勢な試合運びの末、快勝。
この勢いでそこそこ勝ち上がっていくと思いきや、常総学院(茨城)に惜敗。
以前に書いた通り、特に高校野球は強いチームが勝つのではなく、
勝ったチームが強いのだと・・

履正社に関して言えば、激戦区大阪を圧倒的な強さで勝ち上がって優勝。
今年の戦力で地元大阪で休養日に学校のグランド(茨木市)に移動して
十分な練習調整ができ、ましてや今年のこの暑さを考えると悪くてもベスト8。
遠方チームは、体調管理と調整練習のグランド確保が大変なのだから・・・
ちょっと厳しいようだが、持てる力を充分に出し切れないのは、
メンタル面の弱さ、ベンチ内での空気感の悪さとしか言いようがありません。
先取点をとられると一気に勢いが失せるのは、昔とかわらず。

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     準優勝の北海高校

それを鑑みると、準優勝の北海高校のチーム力は素晴らしい。
あるスポーツ雑誌の記事で知ったのだがこのチームは、試合中にガッツポーズや
相手を威圧するような雄たけびはしないチーム方針とのこと。

最近の高校野球も甲子園や地方大会でも、ガッツポーズや雄たけびを
上げている選手も少なくありません。
北海高校は、そつのない攻撃、ミスの少ない、常にどんな場面でも冷静な
精神状態を保つことをモットーとしているようです。
相手に点を取られたから、こっちが点を取ったからといって浮き沈みしないで
試合を進めていることを心がけることが大事だと・・・。
点を取った取られたは、試合の中のワンプレーにすぎず、勝負が決まった
わけでない。
一喜一憂しない、気持ちにムラをつくらない。

主将の大西投手は
「相手打者を抑えてガッツポーズはしません。
 野球は相手があって成立するスポーツですから、相手を敬うことを
 大事にしたいです。」

この大会で北海と対戦した、聖光学院・日南学園・松山聖陵の監督は試合後に
「負けた気はしない。」
「崩れそうで崩れない。」
と現に口を揃えてコメントされています。

勝ち上がっていくには技術・体力が当然必要であるが、それ以上にメンタル面の
強化と何よりも今いる自分を支えてくれている方々への感謝の気持ちが・・・

履正社の今後の活躍に期待!!!

ということで、夏の終わりと言いたいところですが、今年はそうとも言えない
暑さにもうしばらく我慢、我慢・・・

posted by 正 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球

2016年08月09日

2016高校野球 選手権其の4

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今月7日より「第98回全国高校野球選手権大会」が始まった。
大阪代表は、長男の母校である履正社が6年ぶり3回目の出場。
東京ヤクルト・山田選手や長男世代以来の甲子園だ。

その他三男・四男の小学校時代の学童野球チームの仲間が所属している
佐久長聖(長野)、秀岳館(熊本)、樟南(鹿児島)など
大阪を離れて、憧れの甲子園を目指してのいわゆる野球留学。
また本願寺派の宗門校である北陸(福井)も久々の甲子園。

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例年のことながら、出場校の予習をしながらの大会観戦・・・。
早速昨日、昼過ぎから酷暑の中、甲子園での応援観戦。
とにかく「熱い!暑い!」
お目当ては履正社vs高川学園(第3試合)、北陸vs東邦(第4試合)
履正社は快勝(^^)v
北陸は残念ながら初戦敗退(>_<)
スタンドは、平日ながら満員状態・・・。

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まだまだ熱い熱戦続きます。
甲子園、最高!!!

深夜はリオ五輪、睡眠時間の確保が大変(^_^;)

posted by 正 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球

2016年08月04日

無駄?

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     輪灯の灯明

先日、月忌のお参りに伺ったご門徒宅でのお話し。


 ご主人  若夫婦が和室をリホームしたと言っておりまして…

 私    生活様式が昔とずいぶん変わりましたからね。

 ご主人  完全な洋間にしたいと… 
      床の間や違い棚のスペースが無駄で勿体ないから
      収納スペースにしたいというんです。 
 
 私    季節ごとにお軸も掛け替えられていつもきれいに
      されていましたのにね。

 ご主人  床の間を無くすほうが勿体ないというのですが…


お話を聞かせていただいたご主人は、心なしか寂しそうで
どうも合点がいかない様子。

以前ある先輩住職から聞かせて頂いた言葉がふと思い出す。
「無駄なこと」や「手間のかかること」から人の感性は育つと。

先ほどのご門徒宅でのお話のように、床の間を収納スペースに
すると物は片付くし、部屋も生活しやすい様式になるのだろう。

そう考えると、お寺の本堂は実に無駄なスペースが多い。
しかしこの本堂のスペース・空間こそが阿弥陀さまの温もりに
包まれた何とも言えない心地よさがある。

本堂の内陣の荘厳(阿弥陀さまのお飾り)も最近は便利に
なってきており、灯籠(とうろう)輪灯(りんとう)なども
電球に変わってきて手入れもしやすい。

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ただ正福寺の本堂の輪灯だけは、灯芯の先を整え灯明油を注ぎ
従来の形にこだわって灯明をさせていただいている。

少し時間が経つと灯明油が酸化して変色しドロドロ状態となって
処理に手間がかかって、正直大変である。
そしてその度に奇麗に油を拭って磨き、灯芯を整え直して
灯明油を注いで点火する。

当然ながら点火された灯明は電球の灯明と全く趣が異なる。
灯芯から揺れる炎が心を清らかに和ませてくれる。
お寺とは目では見えない心の響きを感じることのできる
場所であろう。

今後も物事の本質をしっかと受け止め、そこから気付き
学ぶことのできる意義のある空間としていきたいものだ。

利便性を追求することに異論はないが、あまりにも過剰に
なりすぎると物事の本質からかけ離れた方向に踏み入れる
こととなり、結局は我々人間が生きにくくなるような
気がしてならない。

現代人の時間と空間の余裕のなさなのだろうか…

南無阿弥陀仏

posted by 正 at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとりごと

2016年08月02日

小さな大横綱

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大相撲の九重親方が亡くなられた。

私たち世代にとっては、九重親方というより横綱・千代の富士と
呼ぶほうがしっくりくる。

振り返ること今から35年ほど前にさかのぼる。

毎年3月の大阪場所が近づくと、当時近鉄上本町駅付近から
谷町筋にかけて幾つかの相撲部屋の稽古場兼宿舎ができ、
賑々しく棚引くのぼりが目に入ってくる。
鬢付け油の匂いが漂い、お相撲さんの浴衣姿を見かける。
大阪の街も大阪場所を歓迎するかのような光景に・・・

通っていた高校の近くにも九重部屋の稽古場があった。
帰りに相撲好きの友人と寄り道をして稽古場まで足を運んだ。
お目当ては、幕内・千代の富士。
小兵力士ではあるが、豪快な相撲の取り口は魅力的で
格好がよかった。
高校3年生の卒業目前となった年は、一気に関脇から大関に
駆け上っていった一番勢いのあった頃だったと記憶している。
その後、皆さんが承知のように幕内優勝31回を重ねる
大横綱となった。

千代の富士の出現で今までの力士像、横綱像を一変させた。
筋肉質の体形、スピード感溢れる取り口、ここ一番に強い勝負勘。
そして何よりも足が高く上がっていた四股、そして雲竜型の土俵入り。
兎に角強くて格好がよかった。

怪我が多かった下積みの教訓から並々ならぬ稽古で積み上げた
鎧の筋肉と負けん気に魅了した。
まさに我々世代のヒーローだった。

本当にお疲れさまでした。
そして有難うございました。
謹んで哀悼の意を表しお念仏申し上げます。

南無阿弥陀仏
posted by 正 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとりごと